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漫画とアニメの話

武富健治「鈴木先生」11巻(最終巻)※ネタバレなし

素晴らしかった。感動した。
 我々は−−本当に、「神の娘」を見た……!!!
あとがきに武富先生自ら「まだ最後まで読まれていない方にはご内密に」と但し書きする、とある事実が記載されている。
 その事実自体は書かないけど以下、あとがきから一部引用。

 ここでお伝えしておきたかったのは、この作品が「経験率」を問題にした作品だからです。(重要部分だが中略)最後まで隠したままにしておいたままだと、どうにもなにかずるいような気がしてしまって。

この下りで、武富先生自身が自分の人生経験や思想や何やら全てを心底から注ぎ込んで本当に、心底から真摯に誠実にこの漫画を描いたのだろうな、ということが分かったし*1、「このことを今まであまり言わなかった理由」*2に関しても私はなるほどと思わざるを得なかった。「このこと」を予め知っているといないとでは、作品の読み方がかなり異なってしまうと思う。少なくとも私に関しては、知っていたら鈴木先生の生徒のような気分になって没入して読むというのは、恐らく出来なかったものと思われる。
 単純に、「鈴木先生」すげー面白かったから、作者、武富先生(≒鈴木先生)に敬意を表して「このこと」に関してはここには書かない。
私も中学生の時に演劇部に入っていました。
 私も鈴木先生の演劇指導受けてみたかった。
あとドラマ版ちょっと見たけどドラマ版も面白かったです。部屋暗すぎだろ、って思ったけど……。

*1:まあ描線やネームの異常な多さからそんなのいくらでも伝わってきていたが……。

*2:その16の「私は…我慢しています」の小川の顔がすげー怖いのにジャージに「小川」って書いてあるコマとかすげー笑える。