「女たらしを男はバカにするけど、たらされる気持ち良さときたら」*1のシーンが読み返したくなったので先日「ハッピー・マニア」の文庫版を買って一気読みしたらスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス面白かった。
主人公のシゲタが滅茶苦茶バカスカいろんな男とヤりまくってる*2のに「子どもができちゃったからやむなく結婚を選ぶ」という展開にして収束させないのが良い。明らかに避妊してないのにほんとに全然子どもができなくて性病にもなってなさそうなのは不思議と言えば不思議だが……。
「NANA」とか、子どもできちゃったからハチはタクミと結婚するじゃないすか。
よくある展開だけど、妊娠(≒キャンセル不可能、キャンセルすると広義の殺人)を切り札にして話を転がすのはエアリスを殺すのと同じような印象を抱く。それをきっかけとして話が転がらざるを得ないというか。「転」として使いやすい手ですよね。
慶事をこんな風に書くとバチがあたる*3けど話のテクニックとしては「キャラの死亡」と同じような効果になっている。戦場における生き死にとかと異なる倫理観とか絡んでくるからそれがまたお話のスパイスになるわけですけど。
未読の人に悪いので詳細伏せますが、すげえ期待して読んだ「姉の結婚」6巻で妊娠判定薬使ってたのでしょんぼりしてこんな話を書きました。ここでその展開か……はあ……。
*1:https://twitter.com/__stein/status/400281026531848192/photo/1
*2:数えてないけど文庫本6冊で10人くらいとヤってる
*3:非論理的