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愛と信頼の構築には日々の積み重ねが大事(逃げ恥4巻感想)

こんなこと今更言うまでもないことですが「逃げるは恥だが役に立つ」4巻を読み、改めてそう思ったので感想も交えて私感を一つ。
 
まだ逃げ恥読んでない方は、一つ前のエントリでも紹介しましたが1巻から4巻まで読んだ後にこちらのエントリを読むことを推奨します。既に読んだ人向けにあらすじとか説明無しで行きます。
 
逃げ恥面白過ぎてここ数日逃げ恥のことしか考えてない上にこのように感想エントリまで書いてしまう始末。Kindle版1巻は今なら無料ですし読み始めるなら!今でしょ!!!!

 

逃げるは恥だが役に立つ(1)

逃げるは恥だが役に立つ(1)

 

 

逃げるは恥だが役に立つ(4)

逃げるは恥だが役に立つ(4)

 

 

以下本題。
 
今回、海野先生滅茶苦茶上手いなと思ったのが「照れるみくりを可愛いと思う平匡」と「平匡のことを『優しくて頼りになる』と思うみくり」の辺りです。前者に関してはp.18とp.29、後者に関してはp.111とp.120、お手元にある単行本(またはKindle端末)をご覧いただけると幸いです。
 
この2つのシーンには共通点があります。2つとも「最初は別に何も説明されてないけど後から『可愛いって思ってたんだ!』とか『優しくて頼りになるって感じたんだ!』と気付く」仕掛けになっている……と勝手に解釈しました。
 
前者については、みくりが「……なんか照れますね」って言った後、平匡はあんまり浮かれたりしてないように見える。
 
後者の「優しくて頼りになる平匡」っていうのは急遽親元に行かなくちゃいけなくなり、諸々不安なみくりに「大丈夫ですよ」って言った平匡のことだと思われるんですけど(p.111とp.120の平匡の顔が同じなので)その時もみくりは感情を露にして喜んだりしていない。
 
でも実はこいつらそれぞれときめいたり感動したりしてたんですよ!!!後から相手のこと思い返して可愛いだの頼りになるだの考えてる!!
 
p.18とp.110については、以下に挙げるような描き方をするというのも選択肢の一つだと思います。*1絵を描いた方が説明が早いので絵を描きました。
 
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でもそれぞれ、平匡がときめいたりみくりがジーンとしたりするところは描いてない。実際どういう風に描かれているかはお手元でご確認ください。
 
あえてそこを描かないところがすごい上手いなと思いました。描いていないし、恐らく、平匡もみくりもそれぞれ、その時の相手の感情の動きには気付いていないものと思われる。
 
で、ここからようやくタイトルの「積み重ねが大事」って話になるんですが、こういった自分では意識してないような日々の何気ない会話とか所作とかでも愛情や信頼って築き上げられて行くものだよなと改めて思った次第です。だから普段から誠実な姿勢でいることも大事。
 
まあこの2人にとってはハグは全然何気なくないんですが、ハグだけでなく素で照れるみくりも平匡にとっては好ましいものだったと。そしてそれにみくりは気付いていないと。
 
あーもーお前らとっととお互い全部素直にさらけ出してイチャイチャラブラブしろ!!!!!!!!
 
漫画的にテクニカルなこと書きたかったんですが結局お前ら早くイチャイチャしろって結論にしかならないですね!!!!
 
みくりも平匡のことを「ずるい」とか思っちゃってるけど平匡は臆病なだけで悪気無い。なのにナチュラルに恋愛の駆け引きのようになっちゃってるところとかもどかしくてイライラしますね!!!!!早くまぐわれ!!!!!!!!*2
 
ちなみに百合ちゃんとイケメンは確かにくっついたら面白いと思います。でもイケメンにはあまり2人の仲を引っ掻き回してほしくないので正直出番激減してほしい。

*1:素人のくせに……

*2:この2人の初まぐわいの時って「Telescope Diaries」の2人の初夜みたいになるんだろうなと想像しています