ドラマ版「ワカコ酒」4話が、一見おひとりさまを揶揄してる内容なのかと思いきや一人酒も女子会酒も両方全肯定で大変良かったという話です。
テレ東で放送開始されたので4月から見始めたけど実際はBSジャパンで1月から始まってたんですね。
4話は原作にあった話か忘れたけど、掻い摘んで言うと一人飲みワカコと女子会飲み3人女子が比較して映されます。
「ワカコは同僚女性の愚痴に混じれない」という前フリがあったため「なんだこれは、ワカコがぼっちなのを揶揄するような展開なのか。女子会できないぼっち女は共感能力が低くてダメとかそういうアレか」と思いきやそこは流石の我らがワカコ、ぼっちなのを自嘲したりする様子はありません。いつも通りのマイペースさで、しかしウキウキと、ざる豆腐と日本酒を味わってぷしゅーと恍惚の声を漏らす。
そんな感じでじっくり孤独のグルメしてるワカコとは対照的に、女子会面子はキャッキャウフフとコイバナに花を咲かせながらバカスカいろんな食べ物を食いまくり、酒は日本酒ではなくフルーツカクテルみたいなカラフルキャワワわわみたいな酒。
「ワカコがぼっちなのを揶揄する展開ではなく、浮かれた話ばっかしてる女を揶揄する展開なのか?」と穿った見方をしようとしたものの、別にどっちも揶揄してないと最後で気付きました。女子会の人々が「今日は話せてよかった」みたいなことを言ってシメてたので。ワカコも女子会の方に悪い感情を抱いたりしないし。
女子会の人々もスッゲ食いまくってるけどちゃんと個々の料理を味わって美味しそうに食べてるし酒も飯もないがしろにしてない。ていうか、もしメシが不味かったらテンションだだ下がり、会話も弾まずお通夜状態になりますからね。
ワカコの一人酒も女子会酒もどっちもとにかくすげー旨そうなんですよ。出てくるもの全部。特にこの話、刺身がやばかった。このお店超行きたい。
美味しいお酒と食べ物は一人の人も複数人で来てる人もみんなをしやわせにする……お酒と料理が進めば話も思索も弾む、良いスパイラル……シナジー……。
そんなこんなで一人酒も女子会酒も楽しくおいしく飲めてれば正義。どっちがいいとか悪いとかない。みんな違ってみんないい。
そういう話なのだと思いました。
ドラマ版ワカコ酒すげーいい映像化だと思います。ワカコの子も華美すぎず*1ワカコっぽいし、食べ物の映し方が鮮やかですげー美味しそうに見える。妊娠出産授乳で2年近く酒飲んでない酒好きにはすごい酒テロ状態で、今すぐ即座に強制断乳したくなる。
ただ欲を言えば「ぷしゅー」はもっとフフッヒとかYHWHとかみたいな……文字と音が合ってるのか合ってないのか分かんないような発音にして欲しかった。モロにまんま「ぷしゅー」って言ってる……流石に言わねえよ……。
その他、今期見た食いもんアニメとかドラマ
食戟のソーマ
日本アニメにおけるキャベツ表現史を塗り替えたとかなんとか言われるくらいで食べ物気合入ってるしこちらも飯テロ状態。原作大好きなんですけどかなり良いアニメ化だと思います。原作に忠実すぎて若干面白みに欠けるところくらいしか文句の付け所がない。素晴らしい。おはだけしちゃう。
泣きめし今日子
食の軍師
関連エントリ:これまでに書いた食いもんとか食いもんマンガの話