世界の果てのはてな

漫画とアニメの話

春だワッショイ暗殺教室最終回まつり(ネタバレなし)

満を持して週刊少年ジャンプ先週号で「暗殺教室」が最終回を迎えました。 

週刊少年ジャンプ 2016年4月4日号 16号

週刊少年ジャンプ 2016年4月4日号 16号

 

なんでこれAmazonの書影出ないんだ。

 

アニメ化と実写映画化されるだけでもすごいのに更に原作漫画と映画をほぼ同時期、ちゃんと作品にあわせて卒業シーズンに終わらすとかいうすごすぎることをやってのけてるのでテンションが高まって初めてジャンプ流も買ってしまいました。あと今週はもう本編は掲載されてないけど殺新聞にはロングインタビューが掲載されてるので好きな人は読むといいと思います。

このすごすぎるメディアミックス*1をどうやって実現してたのか気になってたので超丁度よかった。満足した。

 

アニメと映画はちゃんと見てないんですが(見ろよ)アニメはこないだ棒倒し見たらガチで英語喋ってて感動したし映画の主題歌も今日FNNうたの春まつりで見たらめっちゃ作品内容に沿った歌詞作ってあってすげーなと思いました。「このセンセーション」て歌詞が「殺せんせー」と頭韻になるところもすごい。

 

ジャンプ流も盛りだくさんですごい(すごいしか言ってない)

 

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薄水色で印刷されてるやつが「特製マンガモ写用紙」 すげーつけペンでペン入れしたくなるのに、引越しに伴う断捨離でつけペンを捨ててしまったことを激しく後悔しています。元よりたいした絵が描けるわけでもないけど最近漫勉見てるとよくつけペンでギャリギャリ絵を描きたくなるので*2

DVDもざっと見たけど面白い。松井先生の仕事場は前もNHKの番組で見たけどその時より本棚がきちんと紹介されてる気がする。最近のおすすめって言って3月のライオンを紹介してるけどその横にどげせんがあるしそれよりもまず本棚で真っ先に目につくのがシグルイだったりする。

 

あとこれ、本誌で読んでる人じゃないと気が付きにくいけど夏発売予定のファンブックに誰のその後を描き下ろしてもらうのか投票受付中。

烏丸+ビッチ先生、律、カルマ、狭間、あたりを描いて欲しい。はがき送ります。まあカルマは描かれなくても大体予想つくんだけど……。

 

でもカラスマやビッチ先生たちはなんかもう来週から出てきそうな感じもする。

 

さて暗殺教室

誰もが驚いたあのシーンでは当然私も驚いたんですが、ネウロの時の刹那と春川のラストを本誌で読んだ時ほどの衝撃を受けなかったので、総合評価としてはネウロの方が好きです。

でもすげー面白かった。暗殺教室の最終回はほんと素晴らしい。あの終わり方で全く文句ない。*3

実際今人間一人産んで育ててる最中なんで教育の観点から見ても非常に興味深い内容でありました。名付けの話とか出産3ヶ月前に読んだから襟を正される思いであった。

 

松井先生はネウロの時から好きなんですが、今回こんなすごいメディアミックス一大プロジェクトをやってのけてるところをリアルタイムで見られてとても楽しかったです。

暗殺教室まだまだ続くけど松井先生の次回作にも期待。

 

その他過去の暗殺教室感想数点

stein.hatenablog.com

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ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)

ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)

 

この本買おうと思ったけどKindle版なかったからやめた。eBookJapanにも無い。もう家に本増やせない。ジャンプ流は買うけどおまけとか無い本は電書で同時発売してほし〜〜い。

*1:他に「同時に終わらせた」のって私はとらドラの原作小説とアニメしか知らない。あれは大枠は同じであるものの細かい描写は結構異なっており、でもあれはあれでとても良く、小説とアニメ両方の最終経緯を見てこその「龍虎並び立つ」だと思っている。

*2:私の絵が見たい人は育児ブログの4コマをご覧ください→

4コマ カテゴリーの記事一覧 - 世界の果ての育児

*3:強いて言うなら……強いて言うなら「あったかい家庭を築くこと」が至上みたいな書き方されてるところだけ惜しいと思った。孤高に生きる道の肯定もして欲しかった

Fate/ZeroとHUNTER×HUNTERで見られる効果的な暗転の使い方

表題2作のネタバレがあるんで一応注意してください。

さっきMXの「Fate/Zero」再放送見て思い出したことを書きます。今ハンターハンター手元に無いのでハンターの方は適当です。

「暗転」ていろんなジャンルで効果的に使えるよなーと思った話です。

アニメ版「Fate/Zero」で雁夜おじちゃんがブロークンハートするところ 

第21話「双輪の騎士」

「誰かを好きになったことすら無いくせに!!!!」って大好きな人に言われてプッツン(死語)しちゃってその後暗転して独白。首絞めるとこと交互に暗転になるけど、首絞めずっと映してるよりああやって適度に暗転挟むことで雁夜おじちゃんの絶望がより際立つ演出になっていると思います。おじちゃんの表情もちゃんと映してないからこそこちらの想像力が掻き立てられる。

原作小説も全部読んだけどこのシーンに関してはこの暗転の使い方で原作超えたなって感じた。

この後書くHUNTER×HUNTERとか漫画でも暗転は出来るけど、小説だと暗転というのはほぼ不可能です。別にやってもいいし私が知らないだけでやってる小説あると思うんだけどちょっと邪道じゃん。小説で真っ黒印刷のページが出てきたら。小説なら文章のみで極黒な感情とか情景を表して欲しい*1

余談だけどこのシーンのおじちゃんは絶対勃起してると思う。

 

HUNTER×HUNTER」の王とコムギの最期のアレ

これ思い出しただけで泣いちゃう人いるでしょ?今単行本手元になくて細かい説明できないんですけど。

画面真っ黒で台詞だけ重ねられていくところを「手抜き」って言っちゃう人もいるみたいなんですが……いやいやいやいやいやいやいや、ここはさ、手抜きじゃ、ないでしょ……!!!!!!冨樫先生の連載掲載率とか単行本修正諸々を考えると手抜きとか揶揄したくなる気持ちも分かるけど!!!!!!

目が見えないコムギの視界と重ねるかのように暗転、とかいろいろ解釈は可能ですが、いずれにせよ「何も書かれてない」とその「書かれてない部分」は読み手の想像力に委ねられるので、場合によっては「半端に描き込む」より豊かな表現となり得ると思います。

そういえばこのシーンアニメ版だとどうなってるんだろって思って今見てみたらアニメはアニメで、連続TVアニメじゃないとなし得ないスペシャル演出になっててこれまた号泣。ネタバラしちゃうとつまんないから詳細書かないけど気になった人見てみると良いと思います。マッドハウス版の方。第135話「コノヒ×ト×コノシュンカン」です。

まとめ

最初にも書いたけど「暗転」(画面真っ黒)ってすごい効果的に使える、何も描いてないようでいてその実描いてないってことないよなーと思った次第です。

ちなみに真っ黒の反対では真っ白とか「月光条例」にありましたよね。

真っ黒とか真っ白とか他にいくらでもあるんだろうけど今回思いついて書きたかった話は以上です。演劇関連の暗転話は詳しい人にお任せします。ていうか今一応ググったらこの記事で使ってる「暗転」て正しい用法じゃないみたいだけど「画面真っ黒」をスマートに一言で表す言葉他に見つからないからいいや。

 

Fate/Zero 全6巻完結セット (星海社文庫)

Fate/Zero 全6巻完結セット (星海社文庫)

 

雁夜おじちゃんも嫌いじゃないけどFate/Zeroで特に好きなのはキャスターと綺礼です。「何故信仰も無く奇跡も知らぬ貴方がそのように思うのです?」 でリュウノスケが瑞々しい信仰の形を表明するシーンと、あと、綺礼と金ピカがマスタースワッピングするシーンが好き。愉悦。

 

こんな記事書いてるけど実はキメラアント編半分くらいまともに読んでなくてすいません。ここ数年毎週ジャンプ買ってるけど載ってるところをほとんど見ない……。

*1:だから俺妹の最終巻で桐乃が「はい」って言うところすごい感動したけどすごい邪道だなって思った。ライトノベルだからセフセフって感じ。