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劇場版「ちはやふる」超泣いたし地元足利で撮影してた


「ちはやふる -上の句・下の句-」予告

昨年夏に一気読みしたばかりで読者歴もまだ浅く、そんなドップリ大好きなわけではない「ちはやふる」、アニメ版は全然見てないし映画も見に行こうかどうか迷ってたんですが、我が出身地の栃木県足利市で撮影されたシーンもあるということで興味が湧いて見に行きました。

結果、なんだかすげえ〜〜泣いてしまい、最後はエンドロール(Perfumeです☆)が短かったのが完全に裏目に出て、泣いてるのに余韻に浸る間もないまま退出。しばらく劇場敷地内から出られなくなりました。

特に良かったところを2点挙げます。

 

・千年の時を超えて、歌が「人の心を動かす、人の心を繋げる」シーンをきちんと描いている*1

・ちゃんと「青春懸けてる」感じが伝わってくる

 

『青春懸ける』は原作読んでる人ならニヤリとするキーワードだと思います。勿論例のセリフも出てきます。

 

それでは以下、「良かったキャラランキング」と併せて感想をまとめていきます。なるべく致命的なネタバレ無しで書きます。

劇場版ちはやふるで良かったキャラランキング上位5人

1位:机くん

机くんが泣くシーン全部一緒に泣いてた。正直千早とかどうでもいいというかこの映画の主人公は机くん……というのは冗談ですが机くんをクローズアップすることにより「チーム」であることが強調されてとても良かった。そう、この物語は輝ける容姿や卓越した技術を持った人間のためだけの物語ではない。この机くん推しの脚本にしたのほんと神だと思います。

2位:かなちゃん

うっかりハゲ。かなちゃん可愛い。千早と違って派手めな顔つきじゃないところが原作準拠っぽくて良い。でも顔つきとは裏腹に感情表現や動きは豊かなところがこれまた良い。前半は完全にかなちゃん最高と思ってたけど後半で机くんに持ってかれたから惜しくも2位。

3位:原田先生

原田先生は原作からそのまま抜け出てきたようですごい。原田先生マジ原田。進撃の巨人に出てきた人とは思えない(いろんな人に失礼な感想)*2

ちなみに原田先生は原作だとお医者さんだけど映画だと神社の神主さんになっている。

4位:ヒョロくん

ヒョロくんも物凄い再現度ですごかった。ヒョロくん初登場シーンだけでも滅茶苦茶笑えるし原作ファンにはヒョロくんのためだけに劇場に足を運んで欲しい。ヒョロくんの再現度は本当にすごい。2.5次元なんてもんじゃない。2次元×2次元=4次元とかわけわからんこと言い出したくなるくらいすごかった(またすごいしか言ってない)

太一との運命戦最後の演技も良かった。

5位:太一

正直もっとまつ毛長くして欲しかったけど良かった。演技というより脚本と演出が良かった気もするけど……。原田先生と例の「青春懸けてから」の話するところも良かったしかなちゃんからエール送られるところや、最後の新との電話のシーンも良かった。電話のシーンは役者さんの表情とかを映さずとも室内の空気感から「感情を丁寧に描く」姿勢が伝わってきて太一の心情を想像して泣いた。新の心情も。

青春の葛藤と勇気と決断と……この物語の大事なエッセンスがたくさん盛り込まれてるキャラだと思った。漫画だとそれほどでもなかったんだけどこの映画見て太一のこと好きになった。

おまけ:栃木県足利市

高校は母校じゃなかったんで分かんなかったけど武道館と織姫神社は見てすぐ分かりました。う、うれすぃ〜〜〜〜。あとエンドロールのどっかに書いてあった栃木県足利市立第二中学校は母校です。校歌歌えます。*3

足利は6/14に痛車祭とアイドルイベントが開催されるのでよかったらみんな遊びに来てね→6.14足利痛車祭・アイコレ【イベント全体図】

 

千早は可愛かったし天真爛漫さが出ててよかったけど他は特に書くこと無い。新はお目目がパッチリしててなんか千早に似てた。あー、千早が気絶するとこでいちいち貞子登場音みたいな音がするのは邦画じゃないと出来ないオマージュで面白かった。

机くんとかなちゃんと比べると肉まんくんは長い見せ場がなくて正直ちょっとかわいそうだな……と思った。すごい良かったんですけど。肉まんくんも。

 

こんだけ感想書けるんだから私ちはやふるのことすごい好きなのかな???いやまだ大好きというレベルでは……涙腺ゆるゆるガバガバでしょっちゅういろんな作品で泣いてるから涙するのは珍しいことではない。

でも嗚咽するレベルの映画はかなり久しぶりだった。

原作信者ってほど原作に心酔してないから「アラ探し」にならなかったのも素直にこの映画で感動できた理由の一つだと思います。

というわけで原作ファンの人に絶対おすすめ!って強くは言えないのですが興味あったらすぐにでも劇場に足を運んで見てみるとよろしいかと。

 

最後に下の句の予告映像が出てくるのもすごい、もう、なんか、感極まる。書いてて泣きそう。

 

映画『ちはやふる』オリジナル・サウンドトラック

映画『ちはやふる』オリジナル・サウンドトラック

 

 音楽も良かったナア〜〜。

 

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原作漫画で一番好きなのは猪熊遥さんです。子育て中の母としてあの人には気持ちを揺さぶられずにはいられない……。正直彼女がいるから太一とか千早とかにあんま心掴まれなかったんだろうなと思う。ていうかもう自分33歳だしね!かーちゃんズ視点で見てしまうのは仕方ない。

 

*1:跳ね飛んだかるたがほっぺにぶつかるところは「人の心を繋げる(物理)」という感じもして面白かった

*2:余談ですが私はちゃんと進撃の巨人前編4DX見に行ってます。他にもマッドマックスもフォースの覚醒も劇場で見てますがTwitterに書く程度で満足してブログには何も書いてません

*3:足利は「映像のまち」と称して映画撮影招致をしてるらしく「君に届け」でも使われてたらしいし他にもかなりいろんな映画で使われてます。今やってる朝ドラ「とと姉ちゃん」にも使われてる。平成ガメラにも使われてて見たくて北米版BD買ったけどまだ見てない

春だワッショイ暗殺教室最終回まつり(ネタバレなし)

満を持して週刊少年ジャンプ先週号で「暗殺教室」が最終回を迎えました。 

週刊少年ジャンプ 2016年4月4日号 16号

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なんでこれAmazonの書影出ないんだ。

 

アニメ化と実写映画化されるだけでもすごいのに更に原作漫画と映画をほぼ同時期、ちゃんと作品にあわせて卒業シーズンに終わらすとかいうすごすぎることをやってのけてるのでテンションが高まって初めてジャンプ流も買ってしまいました。あと今週はもう本編は掲載されてないけど殺新聞にはロングインタビューが掲載されてるので好きな人は読むといいと思います。

このすごすぎるメディアミックス*1をどうやって実現してたのか気になってたので超丁度よかった。満足した。

 

アニメと映画はちゃんと見てないんですが(見ろよ)アニメはこないだ棒倒し見たらガチで英語喋ってて感動したし映画の主題歌も今日FNNうたの春まつりで見たらめっちゃ作品内容に沿った歌詞作ってあってすげーなと思いました。「このセンセーション」て歌詞が「殺せんせー」と頭韻になるところもすごい。

 

ジャンプ流も盛りだくさんですごい(すごいしか言ってない)

 

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薄水色で印刷されてるやつが「特製マンガモ写用紙」 すげーつけペンでペン入れしたくなるのに、引越しに伴う断捨離でつけペンを捨ててしまったことを激しく後悔しています。元よりたいした絵が描けるわけでもないけど最近漫勉見てるとよくつけペンでギャリギャリ絵を描きたくなるので*2

DVDもざっと見たけど面白い。松井先生の仕事場は前もNHKの番組で見たけどその時より本棚がきちんと紹介されてる気がする。最近のおすすめって言って3月のライオンを紹介してるけどその横にどげせんがあるしそれよりもまず本棚で真っ先に目につくのがシグルイだったりする。

 

あとこれ、本誌で読んでる人じゃないと気が付きにくいけど夏発売予定のファンブックに誰のその後を描き下ろしてもらうのか投票受付中。

烏丸+ビッチ先生、律、カルマ、狭間、あたりを描いて欲しい。はがき送ります。まあカルマは描かれなくても大体予想つくんだけど……。

 

でもカラスマやビッチ先生たちはなんかもう来週から出てきそうな感じもする。

 

さて暗殺教室

誰もが驚いたあのシーンでは当然私も驚いたんですが、ネウロの時の刹那と春川のラストを本誌で読んだ時ほどの衝撃を受けなかったので、総合評価としてはネウロの方が好きです。

でもすげー面白かった。暗殺教室の最終回はほんと素晴らしい。あの終わり方で全く文句ない。*3

実際今人間一人産んで育ててる最中なんで教育の観点から見ても非常に興味深い内容でありました。名付けの話とか出産3ヶ月前に読んだから襟を正される思いであった。

 

松井先生はネウロの時から好きなんですが、今回こんなすごいメディアミックス一大プロジェクトをやってのけてるところをリアルタイムで見られてとても楽しかったです。

暗殺教室まだまだ続くけど松井先生の次回作にも期待。

 

その他過去の暗殺教室感想数点

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ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)

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この本買おうと思ったけどKindle版なかったからやめた。eBookJapanにも無い。もう家に本増やせない。ジャンプ流は買うけどおまけとか無い本は電書で同時発売してほし〜〜い。

*1:他に「同時に終わらせた」のって私はとらドラの原作小説とアニメしか知らない。あれは大枠は同じであるものの細かい描写は結構異なっており、でもあれはあれでとても良く、小説とアニメ両方の最終経緯を見てこその「龍虎並び立つ」だと思っている。

*2:私の絵が見たい人は育児ブログの4コマをご覧ください→

4コマ カテゴリーの記事一覧 - 世界の果ての育児

*3:強いて言うなら……強いて言うなら「あったかい家庭を築くこと」が至上みたいな書き方されてるところだけ惜しいと思った。孤高に生きる道の肯定もして欲しかった