超素晴らしい映画とは思わなかったけど、終盤「もう勘弁して……このシーン早く終わって……」と思いながら見ていたシーンの直後に、前方にいた初老の男性がうめいたり全身をつっぱらせて痙攣し始めたりした*1ので斯様に「心身に影響を与える力を持った映画」ではあると思う。
以下改行後、終盤のそのシーンのネタバレも含んだ感想。
紹介記事でもモロに書いちゃってるやつあるし、この映画、そのネタバレにそこまで配慮しなくてもよさそうですが一応……。
結局「最後は自力で腕切って脱出」するんですが、その腕切るシーンがすごい壮絶で……痛そうで……あの白い糸みたいなやつとか神経ですよね?単に筋ってだけか?とにかく痛そう。
そこに至るまでのシーン全てが、夢と幻覚を織り交ぜつつもきちんと現実に即したものだったから、流血量とかはスプラッタ映画とかより全然多くないけどだからこそ痛い。切り始めて最初にすること「その自分の血で水分と栄養分補給」ですからね。まあそんなゴクゴク血を摂取してなかったけど、おしっこはかなり飲んでましたしね。
Wikipediaとか見ると海外の映画祭でも失神した人とかいたようで……。
高校時代の国語の授業で「高瀬舟」を朗読していた時に失神してしまった子がいたのを思い出しました。
とにかくそういう「力」を持った映画だったということで、希有な映画体験、映画館でしか出来ない経験をしたということでなかなか思い出深い作品になりました……二重の意味で見てて疲れた……。
その他。
・水に飛び込んで一緒に遊んでた子のおっぱいアップにして自慰しようとした……のを我慢してた描写が素晴らしいと思いました。
・音楽の使い方ちょっと微妙だなーと思ったのですが後から「あなたのことが心配よ 音楽の趣味が微妙」みたいな言及があったので溜飲が下がったというか、意図して微妙な使い方、選曲にしてたんでしょうか。
*1:見に行った日は6/23(木)、日比谷TOHOシネマズ シャンテ。係員の方と一緒に外に出て、上映後はロビーソファで横たわって休んでいらした。ご無事で何よりでした……。