世界の果てのはてな

漫画とアニメの話

今度の日曜でトライブクルクルが終わっちゃうのが悲しすぎるから日曜来ないでほしい

この一年かなり楽しんで見ていた日曜朝テレビ朝日系列(いわゆるニチアサ)のストリートダンスアニメ「トライブクルクル」が今度の日曜(10/4) の第50話でいよいよ最終回を迎えてしまうことと相成り、悲しすぎて今度の日曜永久に来ないでほしい……。来ないで……来ないで日曜……来ないでJ2……。*1

 


トライブクルクル 第1話 - YouTube

 

※第1話は合法的にYouTubeで見られます

 

公式配信はdtvでしかやってないらしい上にDVDは一般向けにはBOXしか売ってないようで、これまたTEXHNOLYZEに続いて視聴するハードルがやや高いアニメなのですが、良いと思うところをいくつかご紹介します。ちなみにそんでもDVDレンタルは開始しているようなのでよろしければみんな見て。キャラデザが特徴的過ぎるせいか大きなお友達で見てる人周りに全然いなかったんだけどよければみんな見て……。

あとストリートダンスだからバストアムーブ好きだった人見るといいと思う。3Dでストリートダンスやってるからすごいバストアムーブ思い出させられる。

 

1. 見ると実際ダンスやってみたくなる

私が単純なだけかもしれないんですが、見ると実際にダンスやりたくなります。特にアイソレーション指南(4話)の時、「両肩に乗せた子猫ちゃんを落とさない気持ちで〜右にゃんこ!左にゃんこ!胸からビーム!!」とか言ってるところ、動きをイメージしやすい指示だし面白くて良かった。

アイソレーション指南、これも合法的にYouTubeで映像見られます。

 


天宝院ユヅルのトラクルダンス基礎講座 ~アイソレーション~ - YouTube

 

メインのダンスシーンは3DCG、有名ダンサーさんのモーションを取り込んで作ってる云々でその筋の人が見ればそこらへんも面白いんだと思うんですが私は門外漢なのでそういうのは分かんない……。でも「アイカツ!」の凛の「MY SHOW TIME!」のロボットダンスぽい振り付けのとことかはトラクルのダンスシーン作成で得た知見を活かしてたりするんじゃないかなとか勝手に妄想して楽しんでます(多分関係ない)だってトラクルもアイカツサンライズだし……(多分関係ない)

 

序盤は正直「いつも同じ曲でいつも同じダンスじゃね?」って思った時もあったんですが、ダンスロード編始まってからはダンスと曲のバリエーションが増えて、これまで我慢したご褒美なんじゃねって思いました(それはダメじゃん……)

 

2. 一年やってただけあってストーリーやキャラ描写に過不足ない

漬物館の話(22話)なんかは私はつまんないなって思ったけどつまんないって感じた話は総じて少なく、中だるみも特になかったように思います。強いて言うなら序盤はあんまり面白くなかったんだけど先述のアイソレーション指南の回でやっと開眼できた。

最初は準備運動をおろそかにしてた主人公が、後半で他のキャラに準備運動を教えるようになるエピソードなんかもあったりしました。そういうの見ると主役の成長が感じられて嬉しくなる。ユヅルと紅茶泥棒の話も良かった。その他良いエピソードをあげるとキリがない。はあ……トライブクルクル……好き……。

 

年上キャラがちゃんと年下キャラを見守ってくれてるのもいい。見てて安心できる。まあ勿論悪役キャラみたいなのもいるんですが……。主役の中学生二人を合宿に連れて行く時に年上キャラがちゃんとその子たちの家に挨拶しに行くのとか良かった。そういうのいちいち丁寧。良い。クモが好きです。ユヅルも好きだけど……マスターTも好き……ワタリみたいな執事さんもいい……後半のカノンの異常な可愛さもいい……いやみんな好きだよみんな好き……。強いて言うならクラウド・ハイのトップはいくらなんでも噛ませ犬感ありすぎたけどまあアレもアレで。

 

漬物館の話は「スリラー」のパロディらしかったんだけど見てないから全然分かんなかった。でもダンスロイドの回(17話)の「2001年宇宙の旅」パロディは分かったぜ。そういう感じで小ネタもいろいろあるようなのでそこらへん探すのも楽しいかもしれません。

 

3. 見応えある三次元パート

二次元を至高とする方々からは忌避されるキッズ向けアニメの「三次元パート」(30分番組の中に入れ込まれる本物の人間が出てくるコーナー ※3DCGアニメキャラのシーンでは無い)トラクルにもありまして、私はかなり楽しんで見られました。8歳なのにすげえめちゃくちゃ踊ってる子とか、海外でも活躍してるグループのダンスとか、いろんなジャンルの踊りが見られて面白かった。

リアルアキバボーイズの人たちが出た時に「あぁ^~ 心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」って言ってたのには笑った。

 

www.nicovideo.jp

 

4. 主人公が「異なる価値観を認めよう」という姿勢を持っている

暗殺教室」が放送自粛になったとあるニュースの時期にドンピシャでこのアニメはテロ行為に関するエピソードを放送していました。トラクルでやってたのは集団テロ等ではなく要人暗殺に関する話だったので状況が酷似していたわけではありませんが……。

「テロに屈するようなことがあってはなりません」

実際に作中で出てきたセリフ。16話。

(その次の週にモロに現実世界のそのニュースの影響で放送が一回潰れたからTwitterに「屈した……」というツイートが溢れた)

「【戦い】ってずっとバトルだって思ってた。でも違うんだ。どんな相手にも負けない勇気だ!」

16話の最後に主人公が言うセリフ。

負けない勇気が妙な方向に行っちゃうとテロリストと同じになっちゃうからダメだけど、ここでは一人の人間として、ダンサーとして言ってるから問題ない。と思う。直接的に暴力等の物理的手段に訴えるんじゃなくて、屈しないための勇気が大事。そして屈しないけれど、相手を叩きのめそうというわけでもない。

物語後半になると敵対勢力みたいな人たちが出てくるんですが(ダンスだけどそういう話になってくる)彼らのことも、主人公はただ毛嫌いするのではなく、よく知ってから判断しようとするシーン(40話)が出てきて大変好ましいです。

この物語の主人公は、異なる価値観を認めようという姿勢を持っている。*2

そこが好きだ。

 

なんか最後若干真面目な話になっちゃったけどそんなこんなでトライブクルクル面白かったです。日曜来ないでほしいけど次のブレイブビーツも見ます。

 

追記

まあそうは言っても当然見ますよね。

関連エントリ

stein.hatenablog.com

この記事にもダンスやりたいって書いてある。やっぱ私単純カナ???ちなみに社交ダンスは体験レッスン申し込もうとして忙しくて止まってます。

*1:

https://twitter.com/dontcomej2

*2:ヒロトと仲直りした後も、ヒロトがクールなままでも仲良しなところとかいい